一般的な車を高く売るコツは、ネット上を探せばいくらでも転がっています。
しかし本記事でご紹介するのは、筆者が実際に車を30万円以上も高く売った経験に基づいたものです。
この記事でご紹介している13の車を高く売るコツは、事前準備編と交渉編に分かれています。
これから車を売りたい人ははじめから、交渉術から知りたい人は「車を高く売る交渉術」からお読みください。
売るかどうかは決めてない、値段を見てから決めたいというときに、買取店まで査定に行くのは面倒ですよね。
車の買い替え、週末に動き出すなら平日中にMOTAでネット査定に出しておくのが一番賢いやり方です。
筆者はMOTA車買取でディーラーよりも30万円以上高く売れました。
車を高く売るコツ【事前準備】
事前準備でしておきたいことは、下記の通りです。
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【1】自分の車の相場を調べる
高く売れたかどうかは、まずは基準となる価格がないとわかりません。
相場を調べる方法は、大きく2つあります。
相場を調べる方法
- 買取業者に査定をしてもらう
- ネットで調べる
筆者は過去に何度も車の売買をしていますが、いきなり買取業者に持ち込む方法はおすすめしていません。
まずはネットでカンタンに相場を調べる方法があるので、その方法をお伝えします。
無料かつ匿名で相場を調べるためには、カーセンサーなどの中古車情報サイトを利用します。
※画像:カーセンサーより
自分が売りたい車と同条件の中古車を検索すると、複数台の中古車が出てきます。
この平均値が大体の相場だよ
※画像:カーセンサーより
今回検索した「ダイハツ ムーヴ」の場合、大体50万円くらいが相場となっています。
ここから30万円ほど差し引いた数字が、この車の相場となります。
30万円というのは中古車販売店の利益分で、「買取価格=中古車販売価格」ではない点は注意しましょう。
販売価格が50万円なら、買取価格がその額を超えることはないという捉え方が良いでしょう。
【2】売るタイミングはなるべく早く!
車の相場は日々変動しており、1日でも早く売った方が高いのは事実です。
「たった1日…」と思うかもしれませんが、その1日が月末だったら…、営業マンのノルマがかかっていたら…など、様々な事情があります。
待っていても買取価格が上がることはないので、売るタイミングはなるべく早くしましょう。
次の車の納車が間に合わない場合、車を高く売ることを優先するか乗り続けることを優先するかジャッジすることになります。
【3】純正パーツを用意しておく
車は純正状態が一番高く売れるので、純正パーツは事前に準備しておきましょう。
すぐに純正に戻せないパーツが装着されているときは、車の中に純正パーツを入れておくだけでOKです。
これは筆者が先日ビッグモーターに売却したムーヴです
参考【不祥事後のビッグモーターに車を売る】減額はあった?ヤバい噂は本当か聞いてみた
よく見ると社外製のアルミホイールが装着されていますが、査定の際には純正ホイールに戻しておきました。
社外ホイールをつけている場合、査定員からは純正ホイールの有無を聞かれます。
その時に「純正も持っています」と答えればOKですが、社外ホイールが高価なものであれば装着状態で査定額が提示されることがあります。
引き渡しのときに外していると逆に減額される可能性があるよ
別々に売却した方が高く売れるので、なるべく査定は純正状態で受けることをおすすめします。
【4】かんたんに洗車をしておく
車を高く売るためには、正確な査定を受けるというのが大事なポイントとなります。
正確な査定を受けるためには、カンタンでもいいので洗車をしておきましょう。
洗車をしていない状態なら細かいキズなどを隠すことができると紹介しているサイトもありますが、それは真っ赤なウソです。
汚い車は「傷が隠れているかもしれない」という前提でマイナス評価を受ける可能性の方が高いのです。
査定員はその場で洗車ができないので、汚い車は”傷がある前提”で査定をします。
【5】ザッとでいいので車内清掃をしておく
洗車と同じ理由で、車内清掃もしておきましょう。
車内に荷物が置いてある場合もどかしておきましょう
車内に荷物が散乱している状態では、全てどかして査定をすることができません。
そのため”汚れが隠れているかもしれない”という理由でマイナス評価を受ける可能性があります。
洗車と車内清掃は、高く売るというよりも損をしないための方法と言えそうです。
【6】書類やメンテナンスノートを用意しておく
車を売る際には車検証などの書類が必要です。
こうした書類が揃っているか、今一度確認をしておきましょう。
またメンテナンスノートや過去の点検記録簿が残っている場合、きちんとメンテナンスを受けてきた証拠になるので用意しておきましょう。
メンテナンス履歴がハッキリしている車は高評価とされており、プラス査定が期待できます。
ここまでは事前準備編だよ
車を高く売る交渉術
実際に査定を受ける際にも、車を高く売るためのコツはたくさんあります。
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【7】すぐに手放せる状態にしておく
車を売る際に大事なのは「すぐに手放せる状態であること」です。
高価買取してくれる買取業者は、最新の相場に基づいて価格を提示してくれます。
つまり1日でも遅れると価格が変わる可能性があるのです
車の相場は日々下がるため、手放す準備が整っていないと車の引き渡しまでに時間がかかります。
そうなるとこの先の相場を考慮して査定をすることになるため、車を高く売ることができません。
せっかく買取業者は乗り気でも、車を売る側が準備不足では高価買取はできません。
査定を受けるときには、金額次第ではすぐに車を手放せる状態にしておきましょう。
【8】先に見積書が出る買取店で査定を受ける
買取業者を競わすことこそ車を高く売るコツです。
そのためにもベースとなる買取業者の査定額を証拠として持っておく必要があるのです。
そこで筆者がおすすめする方法は、見積書を紙でくれる買取店で査定を受けること。
オートバックスカーズは査定価格を紙の見積書として渡してくれるので、その見積書をベースに各社を競わせることができます。
筆者は必ずオートバックスカーズで査定を受けるよ
見積書を使った車を高く売るコツは、コチラの記事で詳しくご紹介しています。
【9】複数業者を競わせる
買取業者は最低でも3社ほど競わせるのがおすすめです。
紙の見積書を提示して「これより高く」といえば査定価格はどんどんつり上がっていきます。
筆者は電話ラッシュがないMOTA車買取を利用して、複数の買取業者を自宅に呼んでいます。
同じ日時を指定することで業者同士がオークションのように競り合うので、車が高く売れます。
このように、車を高く売るコツをしっかり覚えておけば自分が得することができるのです。
筆者は実際にこの方法で、最初の見積もりよりも30万円以上高く車を売ることができました。
そのときの様子はこの記事で紹介しているよ
高く売るために覚えておくポイント
ここでは、意外と勘違いしている車を高く売るポイントについて解説します。
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【10】車検は通さない
車検が近い車を売ろうと思っている人は、車検の後に売るのはやめた方が良いでしょう。
実は車検を受けても車検代を取り戻せるほど高価買取とはならないのです。
車検代分損をするということだね
車検間際の車は特に減額などもないので、そのまま売ってしまった方が得をします。
事実、筆者が車検2ヶ月前のムーヴを売却したときも、車検の残り期間を理由に減額した会社は1社もありませんでした。
【11】傷や凹みは直さない
傷や凹みも車検と同じで、直して売っても得をすることはありません。
もちろん傷や凹みがあれば状況に応じて減額されるのですが、修理をしたからといってプラス査定になることはありません。
傷や凹みが無いのがデフォルトだから増減なしだね
つまり、直して売っても修理代を取り戻すことはできないのです。
傷や凹みはそのままにしておけば当然減額されますが、実は大損するほどの減額はされません。
買取業者は自社工場を持っているケースが大半なので、ササッと直して再販してしまうのです。
【12】故障しててもそのまま売る
故障している場合も、エンジンがかからないなどの致命的な故障以外は直さず売ってしまいましょう。
買取業者は自社で工場を持っているため、車の修理も格安で行えます。
自分で修理を依頼する場合、整備工場の利益を上乗せされます。
しかし買取業者が自社で直す場合は原価で可能なので、故障していても大きな減額理由とはなりません。
廃車にするしかないような状態は話が変わりますが、軽微な故障は直さず売れば良いのです。
故障を隠して売るのはNGでしょう!
参考【プロに聞いた】車を売るとき不具合を言わないとどうなる?損しかないからやめとけ
【13】買取店とディーラーで査定を受ける
ディーラーの下取りは安いというのは、半分正解で半分不正解です。
実はケースバイケースで、ディーラーの下取り価格の方が高いケースがあります。
以下のいずれかに当てはまるときは、ディーラーの査定価格の方が高い可能性があります。
- ディーラーが買い替え促進キャンペーンをしているとき
- 同じメーカーの新車に買い替えるとき
- 新車の値引きが少ないとき
- ボロボロの車を売るとき
ディーラーは新車販売の一環で下取りを行っているため、新車を販売したいときは高価買取してくれることがあります。
またボロボロの車でも、新車を買ってくれるお客様へのサービスとして値段をつけてくれることがあります。
そのためディーラーの下取り査定も受けてみて、その結果を見て買取業者と比較するのがおすすめです。
参考車を売るならディーラー?買取業者?査定額の違いを紹介します
騙されてはいけない買取業者のセリフ5選
車を高く売る上で大事なのは交渉です
ここでは査定員が交渉時によく使う、安く買い叩くためのセリフを5つご紹介します。
他社の査定はいくらでしたか?
どこで査定を受けても必ず言われるのがこの言葉です。
交渉する上でこちらの手の内を明かすのはNGです
うっかり金額を答えてしまうと、仮に査定額がもっと高かったとしても伝えた金額に調整されてしまいます。
他社の査定金額を聞かれたら「ここが初めてだからよくわからない」「先に御社の査定額を聞きたい」と伝えましょう。
希望金額はいくらですか?
希望金額を伝えるのも、査定額がその額以上だったとしても調整されてしまうのでやめましょう。
すでに複数社で査定を受けて「この金額以上なら売りたい」というときは話は別ですが、そうではない場合は希望額は伝えない方が良いでしょう。
筆者は交渉の最後の方でようやく希望額を伝えるよ
今日決めてくれたら査定アップします
これは事実ではあるのですが、1社目の会社に言われた場合は断りましょう。
車買取は相場が命なので、1日でも早い方が高く売ることができます。
しかし1社目で決めてしまうと提示額が本当に最高額かわからない上、査定アップしてくれるということは今の査定額は本当の限界額ではありません。
筆者の経験上、相手から査定アップを伝えてくるときは限界価格ではありません。
この場合は一旦断り、他社の査定を受けてみましょう
今週までキャンペーンやっています
キャンペーンで買取価格が高くなるのは事実ですが、売却を即決するほどのインパクトはありません。
つまり即断即決しなくてもOKということです
仮に買取業者の1社がキャンペーンをしていたからといって、他社が追随できないほど高価買取となるケースはありません。
各社がベースとする相場は同じデータを使っているので、大体のケースは各社横並びの査定額となります。
1社だけ10万円高い!ということは、キャンペーンだったとしてもありえません。
じっくり査定額を比較する方が大事でしょう
ディーラーの査定は安いですよ
新車に乗り換える際にディーラーが車を下取りしてくれる制度は、確かに査定額が低いことで有名です。
ディーラーは新車を販売するところであり、中古車を買い取る場所ではありません。
そのため、中古車買取を専門に行っている業者よりも査定額が低くなることは当たり前といえるのです。
買取業者はそこを逆手に取り「ディーラーの査定は安い」としきりにネガティブキャンペーンをします。
しかしケースによっては、下取りの方が高い場合もあるよ
ジャンプディーラーの方が高いケース
査定員の話を鵜呑みにせず、ディーラーでも査定を受けてみましょう。
コツとして紹介されていても絶対してはいけないこと
稀にサイトによっては、車を高く売るコツとして不正を推奨していることがあります。
これからご紹介する2つに関しては、おすすめされたとしても絶対にしないようにしましょう。
【NG】修復歴や事故歴を隠す
修復歴や事故歴は、査定の際に必ず聞かれます。
このときに嘘をついて査定を受けると、その場はバレなかったとしても後日減額や返金を求められる場合があります。
減額はダメだったはず!と思うかもしれませんが、嘘をついて修復歴や事故歴を隠した場合は変わってきます。
相手を騙して利益を得ようとしたわけですから、最悪の場合は損害賠償を求められる可能性があります。
中古車で購入して修復歴や事故歴がわからない場合は、正直にその旨を申告しましょう。
もし自分で把握できている情報があれば、包み隠さず伝えることをおすすめします。
ちょっとぶつけたとか擦った程度は言わなくてOKだよ
【NG】査定員に高圧的な態度で接する
交渉事でナメられないようにするために、わざと高圧的な態度をとるというのは間違いです。
査定員も人間なので、高圧的な態度で接してくる人に得をさせるはずがありません。
聞かれたことに正直に答える、求められたことにしっかり応じるという基本的なことを守るだけで、査定員の心象も変わります。
むやみに気を使う必要はありませんが、やり取りが気持ちよくスムーズに行われるように配慮しましょう。
筆者が車を30万円も高く売った実例
この記事でご紹介しているコツは、全て筆者が実際に試しているものだけです。
筆者は何度も車を売買していますが、ここでご紹介しているコツを掴むだけで30万円以上も高く売ることができました。
ここではその実例をカンタンにご紹介します。
筆者が売却したのは、2015年式の「ダイハツ ムーヴ」です。
車検を2ヶ月後に控えていることもあり、早急に売却する必要がありました。
そこでまずは買い替えを検討していたディーラーで下取りの査定を受けたところ、結果はわずか25万円、、
軽自動車のターボなのに、、
そこで次はMOTA車買取を使い、一括査定に申し込みました。
査定に来たのはネクステージとビッグモーターで、2者が同時に競い合うことに。
暗い中での査定でしたが、両社とも隅々まで車をチェックしていました。
その場で売却に向けた交渉が行われましたが、やはり事故歴や修復歴に関する質問はありました。
過去に事故を起こしたとか、車を直したことはありますか?
ありません
確かに、再塗装した経歴もなさそうですね
買取業者は査定の際、塗装の被膜の厚さを測る機械を使うことがあります。
再塗装した箇所は新車時よりも微妙に塗装の厚みが違うらしく、それで修理したかどうかがわかるそうです。
交渉は難航し、買取業者は何度も上司に電話をかけて査定額アップのお願いをしていました。
その結果、ネクステージが48万円、ビッグモーターが55万円という結果が出ました。
当初ディーラーで提示された25万円から、なんと30万円以上もアップしたのです。
車検の残り期間を理由に減額されることもなく、次の車の購入資金に充てることができました。
そのときの様子は、下記の記事で詳しくご紹介しています。
車を高く売るなら交渉は大事ってことだね
売るかどうかは決めてない、値段を見てから決めたいというときに、買取店まで査定に行くのは面倒ですよね。
車の買い替え、週末に動き出すなら平日中にMOTAでネット査定に出しておくのが一番賢いやり方です。
筆者はMOTA車買取でディーラーよりも30万円以上高く売れました。
まとめ
- 車を高く売るコツは13あるが大事なのは事前準備と交渉
- 事前準備で大事なのは書類を用意しておくこと
- 交渉で大事なのは相手の口車に乗らないこと
- 高く売るために修復歴や事故歴を隠すのは絶対NG
- この方法で筆者は車を30万円以上も高く売ることができた
よくある質問
車を高く売るコツは?
車を高く売ったブログを読みたい
コチラの記事で筆者の実体験を画像付きで紹介しています。車を高く売るコツを活用して30万円以上も高く売りました。
車を何年乗るのがお得?
ディーラーマンは5年毎をオススメしています。ちょうど新車の保証が切れるタイミングなので、今後の修理代のリスクを考えたらこのタイミングがベストでしょう。詳しくはコチラ
ビッグモーターはヤバい?減額される?
筆者が実際にビッグモーターで車を売ったときは一切減額されませんでした。騒動の後、会社はかなり変わったようです。レポート記事はコチラ
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