車一括査定の中でも最近よく聞くのが「MOTA車買取」です。
しつこい電話営業がないとクチコミでは紹介されていますが、本当なのでしょうか?
本記事では、筆者がMOTA車買取を使って車を売却した様子と、実体験に基づいてネット上の評判を検証していきます。
結論として、筆者はMOTA車買取でディーラーよりも30万円以上高く売れました。
MOTAを使った結果とデメリットの先読み
先に結果をお話すると、筆者はMOTA車買取を使ってビッグモーターに愛車を売却しました。

ビッグモーターへ入店するところ
その時の詳しい様子は「【不祥事後のビッグモーターに車を売る】減額はあった?ヤバい噂は本当か聞いてみた」で詳しくご紹介しています。
MOTA車買取を利用したところ、ディーラーの下取りより30万円以上も高くなったのが決め手です。

ディーラーと買取業者の査定
売却した愛車ムーヴの詳細
車種 | ダイハツ・ムーヴ |
グレード | カスタムRS SA |
車体色 | パールホワイト |
年式 | 2015 |
走行距離 | 86,000キロ |
車検 | 24年1月(2ヶ月後) |
事故歴 | なし |
装備品 | 禁煙、カーナビ、バックカメラ、アルミホイールなど |
上記の情報と写真をMOTA車買取に提供し、実際にビッグモーターとネクステージの出張査定を受けました。
その際に感じたデメリットは以下7つです。
この記事は、MOTA車買取を使用した人48人に聞いた評判と、筆者が実際にMOTAで車を売った”生の評判”をまとめています。
MOTA車買取について詳しく知りたい方はこのままスクロールして記事をお読みください。
【検証】利用した人の評判と筆者の実体験
そこで得られた評判を基に、実際にMOTA車買取を利用して車を売却した筆者が実体験を基に評判の信ぴょう性を検証しました。
- 調査方法:クラウドワークス
- 調査対象者:MOTA車買取を実際に利用した人
- 調査人数:20〜50代の48名
良い評判
手続きがスムーズで簡単
良い評判の中でも多かったのが「手続きがスムーズで簡単だった」という声。
MOTA車買取は車一括査定のような煩わしさがなく、売りたい車の情報を登録しておけば最大20社の入札が行われる仕組みとなっています。
その結果、査定額が高い上位3社とだけやり取りをすればいいので手間がかからないのです。
筆者も結果をWeb上で確認してから3社とやり取りしただけなので、最低限の手間で車を高く売ることができました。
しかし、「3社では物足りなさがある」というデメリットがあるので、その点だけは理解して使う必要がありそうです。
買取業者選びが楽で良かった
買取業者は星の数ほどあるため、車に詳しくない人はどの業者を選んでいいのかわかりません。
事実、車買取系のサイトを運営している筆者ですら全ての業者を把握しているわけではなく、何度も失敗を繰り返して詳しくなっています。

こうした点を踏まえると、MOTA車買取は高値を提示してくれた業者だけとマッチングする合理的なシステムといえます。
査定結果はWeb上で確認できる上、その場で買取店の評判もチェックできるので、買取業者選びはとても楽でした。
車を高く売ることができた
MOTA車買取で最大のメリットは「車を高く売ることができる」ということ。
筆者が売却したムーヴも、ディーラーに提示された下取り額より30万円も高く売ることができました。

ディーラー下取りとMOTA車買取の比較
公式サイト内でも「下取りより平均30.3万円UP!」と謳っており、多くの人が車を高く売ることに成功しています。
これこそ、MOTA車買取や車一括査定最大のメリットと言えます。
悪い評判
とりあえず高い金額で入札される
上位3社の高額査定の会社とだけやり取りが謳い文句ですが。 交渉の椅子につく為に高額な概算金額を提示して交渉に参加して来ます。 3社ともに何処にも傷も無く過走行でしたが凄く綺麗で見るからに大切にされていたと分かる状態。どの業者も欲しいと思うと思いますと誉めていただきました。 ですが3社ともそれぞれの概算金額まで全く届かず、話になりませんでした。
※引用:みん評より
MOTA車買取は仕組み上、高額で入札しないと申込者の連絡先を知ることすらできません。
そのため悪質な買取業者はとりあえず高い金額で入札し、とにかく査定しようとします。
その結果、何らかの理由をつけて減額し、無理やり商談をまとめようとしてしまうのです。

電話がしつこい業者がいる
自分の車が今どれくらいか聞きたくて登録したのですが、3社から連絡あり、ザックリの金額を知りたいと告げたのですが、見ないと言えないと言われ今回はお断りしたのですが、毎日の様に、多い時は1社で20回くらいの連絡が来て、1週間ほとしつこく電話が来ました。もう、一括査定はしないかな…
※引用:みん評より
MOTA車買取の公式サイトを見ても、電話ラッシュがないと書かれているだけで「電話が少ない」とは書いてありません。
「上位3社とやりとりする」と書かれているだけなので、上位の買取店がしつこく電話をしてくるケースもあるのです。
実際に、アンケートを取った48人のうち12人(25%)の人が、電話の数が多いと感じていました。
特にネクステージやビッグモーターという大手企業は、オートコールシステムと呼ばれるものを採用しており、申込者が電話に出るまで自動でコールし続けます。

筆者が利用したときも1社だけしつこい業者がいて、何度も電話がかかってきて迷惑しました。
意外だったのは、ネクステージからの電話で査定の意思を聞かれたこと。
査定の意思がなければ、これ以降の電話はしないということです。
MOTA車買取で電話がしつこいと感じる場合は、一度電話に出た上で断るようにしましょう。
入札の数が少ない
少し古い車ですが、希少性のある車(2Lターボ4WD)をMOTAに一括査定してもらいました。 結果、なにがしステージ1社から連絡が・・・。 MOTAに上位3社じゃないの?って確認したら お宅の車は古いので、他社は買い取りませんって。
※引用:みん評より
当サイトが実施したアンケートによると、地方になるほど入札の数が少ないということがわかりました。
都市部 | 地方部 | |
平均入札数 | 3.55社 | 3.00社 |
当サイトが実施したアンケートによると、約半数が3社から入札があったと答えています。
MOTA車買取は約1,500社と提携しており、最大20社が入札を行う仕組みですが、入札自体は必須ではありません。

そのため不人気車種や古い車は入札が集まりづらいのです
筆者は埼玉県で車を売却しましたが、そのときは6社からの入札がありました。
査定に来たビッグモーターとネクステージは、筆者の車がターボ付きの軽自動車であったために入札したと話していました。
これはMOTA車買取の大きなデメリットなので、詳しく知りたい人はデメリットの「最大20社の査定なので実際はもっと少ない」をご覧ください。
利用してわかったMOTA車買取のデメリット7つ
筆者が実際にMOTA車買取を利用してみたところ、公式サイトだけではわからない部分がかなりありました。
特にどんな点だったのか、7つのデメリットをご紹介します。
1.45秒で査定申込みが完了するのは難しい
MOTA車買取の申し込み画面には「45秒で入力完了!」と記載があります。

45秒で入力完了と表示されている
しかしこれは査定依頼のために必要最低限の基本情報を入力したときのこと。
より多くの入札と高額査定を狙うなら、任意項目も回答する必要があります。
公式サイトで謳われている「45秒」というのは基本情報の入力にかかる時間で、任意項目まで入力すると10分かかりました。
型式、車体番号などは車検証がないと入力できないので、書類が手元にあるときに申し込みをする必要があります。

MOTA車買取用に撮影した愛車の写真

こうした作業を行えば、当然45秒では入力を終えることはできません
申し込みまでの流れは「MOTA車買取の申込み方法を画像で紹介」で詳しくご紹介しているので、まずはどんな流れか見ておくことをおすすめします。
2.入札期間中は入札額がわからない
MOTA車買取の特徴は、最大20社の入札結果が最短3時間でわかるというもの。
- 00:00~14:59までに査定申し込み→当日18時に結果開示
- 15:00~23:59までに査定申し込み→翌日12時に結果開示
入札があればお知らせは届くのですが、入札額を知ることはできません。

18時前にマイページにアクセスした画面
入札されていることはわかるのに値段がわからないというのは、少しもどかしい感じがしました。
筆者が利用した他社のサービスは、入札価格がリアルタイムで確認できたのでもどかしさはありませんでした。
参考オートバックス×LINEヤフーの「持込あんしん査定」を試した結果
3.とりあえず高い価格で入札する業者がいる
MOTA車買取の仕様上、査定額で上位3位に入らないとお客様の情報を知ることができません。

MOTA車買取の仕組み
買取業者としては、なんとしても上位3位に入らないとお客様との交渉テーブルにつくことすらできないのです。
そのため、むやみに高い価格をつけて入札する業者も現れる可能性があるのです。

こういうところは減額してくる可能性があります
MOTA車買取では、入札結果の上位3社に申込者の連絡先を教えたら、その後の交渉は申込者と買取業者で行います。

MOTA車買取のイメージ
悪質な買取業者であれば、とりあえず高値で入札して申込者の連絡先をゲットし、自宅で強引な営業をかけることもできてしまうのです。
実際に筆者が利用したときも、1位を提示してきた業者は2位よりも10万円以上も高い価格を提示してきました。
しかし電話もしつこく、ネットで評判を調べたら提示額より低い価格で買い取ろうとするという口コミが見られたので依頼をやめました。
査定額さえ高くすれば、強引な営業ができてしまうというのがMOTA車買取のデメリットと感じました。
別の機会でMOTAを利用したとき、このような業者に遭遇したので「実際に筆者が受けた”減額”トラブル」で詳しくまとめています。
4.最大20社の査定なので実際はもっと少ない
MOTA車買取では最大20社が査定を行うと書かれていますが、必ず20社の査定が受けられるわけではありません。
そもそも買取業者数が少ない地域だったり、申込みをした車が不人気車種だったりすると入札数が減ってしまいます。
当サイトが全国に住む20〜50代の男女48名にアンケートを取ったところ、「東京都、神奈川県、大阪府」における平均入札数3.55社に対し、地方は平均入札数3.00社という結果が出ました。
北海道は平均1.50社、岡山県は平均1.00社という結果も出ており、地方部は入札数が少なくなる傾向があります。
せっかく申し込んだのに入札がなければ意味がないので、この点がデメリットといえます。
MOTA車買取の提携業者数は1,578
入札の数は、MOTA提携の買取店が近くにあるかどうかで大きく変わります。
MOTAの提携業者数は1,578店あるので、最大手のカーセンサーの1,000社以上と遜色ありません。
そのため入札が極端に少なくなる心配はなさそうですが、念の為「全国の車買取店舗一覧」よりお住まいの地域にある提携買取店の数を調べておきましょう。
お住まいの地域にMOTA提携店が少なければ、申し込んでも入札が少ない可能性があります。
5.しつこい業者だと何度も電話をかけてくる
MOTA車買取は、上位3社の買取業者からは必ず電話連絡がきます。
やり取りするのは入札額が高い上位3社ですが、その3社が複数の電話番号を使って何度も電話をかけてくるケースがあります。
大半は査定日を決めるための電話なので、1度出て査定日を決めてしまえばピタッと鳴り止みます。

MOTA車買取に申し込んだときの着信履歴
中には売却が決まっているのに何度も電話をかけてくる業者もいて、対応が面倒でした。



この業者は、ビッグモーターとネクステージが査定をしているときにも電話をかけてきて「今日は即決しないでほしい」と何度も懇願されました。
しつこい電話には、しっかりと断りの意思を表明することが大事です。
6.表示される査定額は低めに設定されている
MOTA車買取のWeb上で提示される査定額は、出張査定で提示される額より低めになっていました。
1位の業者 | ビッグモーター | ネクステージ | |
MOTAの査定額 | 47〜59万円 | 35.1〜45万円 | 30〜35万円 |
実際の査定額 | – | 55.8万円 | 48万円 |
これは実車を確認しないと正確な査定ができないからであり、現物を見てからでないと限界価格は提示できないとのこと。
特にMOTA車買取の場合、提示した額を下回る査定(減額)をするのは禁止されており、実車の状態が悪くても「やっぱり減額します」とはできないのです。

Webの結果を見て査定自体をやめてしまうと、こうした車を高く売るチャンスを逃してしまう可能性があります。
「Webで見られる結果がもっと正確なら良かったのに」と、その点をデメリットと感じました。
7.実車を見せて査定した結果が全て
どれだけ詳細に車の情報を書き加えても、MOTA車買取ではじめに提示される価格は正確ではありません。
事実、ビッグモーターはMOTAの提示価格より20万円も高くなり、ネクステージも18万円高くなりました。

各社の査定結果
高くなるならラッキーですが、実車を見せたら色々と理由をつけて逆に減額されたら最悪です。
やはり車の価格は実際に査定を受けないと分からないため、3社の査定しか受けられないというのはデメリットに感じました。
もし3社だけでは心配であれば、MOTAマイページのランキングの下に「その他、査定申込みがあった店舗」という箇所があります。

上位3社以外にも査定依頼可能
ここには、惜しくも上位3社にはランクインできなかったものの、4位以降になった業者が並んでいます。
これらの業者にはMOTAが連絡先を公開することはありませんが、あなたの方から査定の依頼をすることは可能です。
4〜5社ほど呼んで査定を受けた方が、車の売却が決まらずに査定だけで終わる可能性が低くなるので、こうした使い方をしてもいいかもしれません。
実際にMOTA車買取を利用した人が感じた口コミ・評判は「MOTA車買取を利用した人の評判と筆者の実体験」をご覧ください。
MOTA車買取の利用の流れ(申込み〜入金まで)
筆者が実際にMOTA車買取を利用したときの様子をまとめました。
1.専用サイトから申し込み
MOTA車買取を利用するためには、専用のサイトから申し込みを行います。
サイトには「45秒で入力完了!」と書かれていますが、最低限の情報を入力した場合の時間です。
正確な査定を受けるためには「任意項目」と呼ばれる箇所への入力や写真のアップロードが必要になるため、それらに対応していると10分程度かかります。
申し込みの様子を詳しく知りたい方は、「MOTA車買取の申込み方法を画像で紹介」をご覧ください。
2.査定結果を待つ
MOTA車買取の最大の特徴は、最大20社が入札してその結果が最短3時間でわかるというもの。
申込み時間 | 結果の開示時間 |
00:00~14:59 | 当日18時 |
15:00~23:59 | 翌日12時 |

申し込み完了画面
申し込みが完了するとマイページのIDとパスワードが発行され、当日18時または翌日12時に入札結果が確認できるようになります。
その前にマイページにアクセスしても、入札会社と入札金額は表示されないので注意しましょう。

査定結果のお知らせメッセージ

指定時間になると、査定結果のお知らせがメールで届きます。
3.上位3社からの電話に対応する
メールを受信したら、申込時に発行されたマイページから入札結果を確認します。

筆者の車の入札結果確認画面
マイページに表示される入札結果の、上位3位の業者からは電話がかかってきます。
表示されている金額は実際の査定額より少し低めになっていることが多く、その理由はデメリットの6個目「表示される査定額は低めに設定されている」で詳しくご紹介しています。
詐欺被害が心配な方は「MOTA決済」対応店がおすすめ
「2025年、MOTAを使った詐欺事件が発生」でご紹介している通り、2025年5月に買い取った車を持ち逃げして代金が支払われないという事件が発生しました。
これを受けてMOTAが買取店から先にお金を預かる「MOTA決済」というサービスが登場しましたので、詐欺被害が心配な方はMOTA決済対応店とやり取りしましょう。

MOTA決済対応店
筆者がMOTA車買取を利用したとき、18時の入札終了直後に電話をかけてきたのはネクステージでした。

ネクステージと申します。MOTA車買取から査定依頼があったのですが、今すぐお伺いしてもよろしいでしょうか?

(今すぐ…!?)私は大丈夫ですが、夜でも査定できるんですか?

はい!査定用のライトを持参しますので夜でも査定可能です。
18時に結果がでて、18時1分には電話がかかってきて、その日の中に査定が行われることになりました。
4.実際の査定を受ける
ネクステージはMOTA車買取の入札結果が出た1時間後に自宅に到着していました。

ネクステージの査定依頼書
ここから先はMOTA車買取ではなくネクステージと筆者の取引になるので、ネクステージの査定員とやり取りを進めていきます。
筆者の場合、ネクステージが自宅に向かっている最中にビッグモーターからも電話連絡があり、同じ時刻にビッグモーターも査定することになりました。




筆者がMOTA車買取で入札結果を確認した1時間後、自宅にはネクステージとビッグモーターが来ていました。

査定を受ける様子
2社ともにタブレットを持参し、独自の査定基準で車を隅々まで確認していました。
5.売るか売らないか決める
査定は30分程度で終わり、両者が名刺の裏に金額を書くスタイルで結果発表をしてもらいました。

相見積もりは基本

1位の業者 | ビッグモーター | ネクステージ | |
MOTAの査定額 | 47〜59万円 | 35.1〜45万円 | 30〜35万円 |
実際の査定額 | – | 55.8万円 | 48万円 |
1位の業者は来るのが遅く、結局売却までに査定を受ける機会がありませんでした。
結果は、2位のビッグモーター、3位のネクステージのどちらも、MOTA車買取で提示した査定額よりも高い結果となりました。
筆者はビッグモーターの査定額に納得したので、ネクステージを断りビッグモーターと契約することにしました。
しかし査定結果に満足できない場合は、キャンセルしても全く問題ありません(無料)。


ビッグモーターもネクステージも、不正事件以降は強引な営業など行わず、終始丁寧で誠実な対応を心がけているようです。
筆者も強引な営業を受けた等の印象はなく、お客様目線に立って査定をしてくれていると感じました。
6.契約と入金の確認
査定時に車の引き渡し方法や契約方法を決めることになりますが、ビッグモーターは後日店舗まで車を持ち込んで欲しいとのことでした。

ビッグモーターで車両を引き渡す筆者
そのため筆者は翌日にビッグモーターまで車を持っていき、そこで正式な売買契約を結びました。

ビッグモーターとの売買契約書の一部
昨日受けた出張査定と金額に相違がないか確認し、改めて後日減額しないことを約束してもらい書類にサインしました。
そして、車両引き渡しから3日後にはビッグモーターから買取代金全額が振り込まれていました。

ビッグモーターからの入金
これにて、MOTA車買取を使って車を売却した流れは終了です。
申込みから3日後には車両を引き渡し、その3日後には代金を受け取ったので、6日ほどでディーラーよりも30万円も高く売ることができました。
MOTA車買取とは
※画像:MOTA車査定より
MOTA車買取を簡単に説明すると、車一括査定の一つです。
しかし他の車一括査定と違うのは、「やり取りするのが上位3社だけ」という点。
一般的な車一括査定は、申込みをしたら全ての買取業者から電話がかかってきます。
しかしMOTA車買取の場合、一度個人情報はMOTAが預かり、買取業者に提供するのは売却車両の情報だけ。
その情報を基に全国の車買取業者が入札を行い、上位3位までの業者にだけ申込者の個人情報を提供しているのです。

MOTA車買取のイメージ

そのため、不要な電話が少なく、提示価格が高い3社とだけやり取りすればいいのです。
便利なサービスで利用者にもメリットが多いMOTA車買取ですが、利用者側の手数料などはかかりません。
完全無料で使えるサービスなので、ディーラーの下取り価格に不満があるけど車一括査定はめんどくさいという人におすすめです。
またMOTA車買取は利用者の安全性を確保するため、下記3つを禁止しています。
入札下限金額以下での買取(減額)を禁止
MOTA車買取では、規約の中で入札下限以下での買取を禁止しています。
入札下限金額以下での買取の禁止(第5条1項&3項) 詳細:ユーザー(売主)が登録した売却対象車両の情報と査定した実車に大きな相違が無いにも拘わらず、加盟店都合で減額することを禁止する。原則入札金額の下限金額以上で買取りするものとする。
※引用:MOTA車買取より
利用者はMOTA車買取に車の情報を入力し、各社の入札を待ちます。
その結果を見て査定を受けることになるのですが、査定の結果がMOTA車買取で提示した額を下回ることを禁止しているのです。

筆者の車の入札結果確認画面
上記の画像の場合、ビッグモーターは35.1万円以下、ネクステージなら30万円以下で買い取ることを禁止しています。
しかし、規約の中にはこのような1文も含まれています。
ユーザー(売主)が登録した売却対象車両の情報と査定した実車に大きな相違が無いにも拘わらず
つまり、申込みの情報と実車が大きく異なるような場合は、減額されることもあります。
この件を査定に来てくれたネクステージの担当者に聞いたところ、下記のような回答が得られました。

こうした場合は入札下限以下の査定になるので、申込時に虚偽の情報を入力するのはやめましょう。
参考【プロに聞いた】車を売るとき不具合を言わないとどうなる?損しかないからやめとけ
売却キャンセルの拒否の禁止
MOTA車買取は、買取業者に対して売却キャンセルの拒否を禁止しています。
ユーザーからの売却キャンセルの拒否、キャンセル料等徴収の禁止(第6条2項&3項) 詳細:売買契約後であっても車両引き取り日の翌日まではユーザー(売主)の希望があれば売買契約の解除を行うことができる。また売買契約の解除に伴い、買取店(買主)はユーザーにキャンセル料等の請求は出来ないものとする。
※引用:MOTA車買取より
査定終了後に売買契約を交わしても、その翌日まではキャンセル(無料)ができます。
買取業者はそのキャンセル依頼を拒否することはできず、申し出があったら必ず応じなければいけません。
キャンセル料の徴収の禁止
MOTA車買取ではユーザーがキャンセルを依頼したとき、キャンセル料を取ることも禁止しています。
悪質な買取業者の場合、売買契約書に小さく「キャンセル料を請求します」と書かれているケースがあります。
しかしこれはMOTA車買取で禁止されていることなので、万が一キャンセル料を請求された際には、MOTA車買取まで連絡しましょう。
利用者が安心できる環境を整えるのがMOTA車買取の仕事であり、こうしたサービスが無料で利用できるのは利用者側としても嬉しいことではないでしょうか。
会社概要
社名 | 株式会社MOTA(モータ)/ MOTA, Inc. |
所在地 | 東京本社 〒107-0061 東京都港区北青山3丁目2-4 日新青山ビル6F |
設立 | 1999年6月3日 |
資本金 | 100,000,000円(2024年1月1日時点) |
決算期 | 12月 |
事業内容 | モビリティ事業 |
役員 | 代表取締役社長 佐藤 大輔 |
従業員数 | 105名(役員、従業員合計) |
※出典:MOTA公式サイトより
MOTA車買取の申込み方法を画像で紹介
MOTA車買取の申込み方法を詳しく知りたい方に向けて、これから画像付きで申し込みの流れをご紹介します。
1.公式サイトから車種を選択する
MOTA車買取の公式サイトから、車種と年式を選択して「次へ」をタップします。
2.メーカーや車名、年式、グレードを選択

メーカー・車種の選択画面
画面が遷移したら、メーカーや車名、年式、グレードを選択します。
文字入力は必要なく、画面の指示に従って該当する選択肢をタップしていくだけです。
年式やグレードは不明でもOK

年式、グレードの選択画面
その後は年式やグレードの選択画面に遷移しますが、不明の場合は大体の年式を入力すればOKです。
グレードについては、下までスクロールすればグレード不明という選択肢が現れます。

グレード不明の選択画面
最終的には査定する業者がグレードを確認してくれるので、申込み時点では大体の情報で構いません。
3.車体色を選択する

車体色の選択画面
続いてボディカラーを選択する画面に遷移するので、ここは売りたい車の色を選択しましょう。

4.修復歴、走行距離を選択

修復歴、走行距離の選択画面
続いて画面をスクロールすると、修復歴や走行距離を選択する画面になります。

中古車で修復歴がわからない場合は「なし」を選択し、最後の自由記述のコメントで「中古車で購入したので修復歴は不明です」と記載しておきましょう。
走行距離については、メーターに記載されている距離に近いものを選択しましょう。
5.売却希望時期を選択する

売却希望時期の選択画面
次に売却希望時期を選択する画面に遷移するので、今の状況に近いものを選択しましょう。
買取業者は売却意思が強い人ほど積極的にアプローチをかけますので、なるべく高く売りたい場合は「1ヶ月以内」を選択すると入札が増える可能性が高まります。
6.個人情報を入力する

個人情報の入力画面
画面が遷移したら、個人情報を入力します。
- 氏名(漢字)
- 氏名(カナ)
- 郵便番号
- メールアドレス
- 携帯電話番号
上記はいずれも必須項目となっており、ここに間違った情報を入力すると最終申込画面に進むことができません。

7.入力内容を確認して査定依頼をする

ショートメッセージによる認証画面
必要事項を入力すると、最後に「入力内容を確認する」というボタンが出現します。

その後スマートフォン宛にショートメッセージで4桁の認証コードが届きますので、画面に入力して「査定依頼をする」というボタンをタップします。
8.申込み完了

申し込み完了画面
全ての入力が完了すると、ようやく申込完了画面となります。
その後査定結果を確認するためのマイページのログインIDとパスワードが表示されるので、必ず最後までスクロールしましょう。

ログインIDとパスワードが記載された画面
9.マイページから任意項目を追加する【査定額UP】
申込み自体はここまでの操作で完了しますが、マイページから任意項目を追加すると入札数が増えて査定額がアップします。

マイページの任意項目の入力画面
申し込み完了画面からマイページに遷移すると、「任意項目の入力で愛車の買取額UP!!」という画面が出現します。
「任意項目を追加する」というボタンをタップして、任意項目の入力をしましょう。
任意項目は、以下の情報を入力することです。
写真のアップロード方法

- 正面
- サイド
- 後方
- ハンドル・メーター
- その他(傷など)
- その他2(傷など)

写真のアップロード画面
筆者は、下記の画像を1枚ずつアップロードしました。

MOTA車買取用に撮影した愛車の写真
写真を見て入札を行うことになるので、簡単な洗車と室内清掃はしておくことをおすすめします。
また日中に撮影することで、傷や凹みの状態が視認しやすくなります。
傷や凹みがあると高く売れないのは事実ですが、黙っていても実車を査定するときにバレます。
参考【プロに聞いた】車を売るとき不具合を言わないとどうなる?損しかないからやめとけ
MOTAのサイトにも記載されていますが、ここでは車検証をアップロードしないように注意しましょう。
装備追加情報の入力方法

装備追加情報の入力画面
装備追加情報の入力画面では、設問に対する回答を選択する方式となっています。
ローン残債や装備品を選択したら、コメント欄に申し送り事項を入力します。
画面をスクロールすると、車台番号や車検有効期限を入力する画面が現れます。

追加情報の入力画面
車台番号は車検証を見れば記載されていますが、ここで入力する必要はありません。

査定額に影響が出るような項目じゃないよ
ここで重要なのは車検有効期限で、査定額に影響が出るので正確な年月を入力しましょう。
排気量や乗車定員は、MOTA車買取が自動で入力してくれているので対応は不要です。
燃料やミッション、ハンドル位置も自動で入力されています。全て入力が終わったら、「修正を確定する」というボタンをタップします。

写真と装備情報の入力は若干面倒に感じますが、MOTAで車を高く売るなら絶対にした方が良いと筆者は断言します。

同じ条件の車で写真と装備情報の有無で査定額が変わる
この写真は同じ車を売ったとき、写真と装備情報の有無でどれだけ金額が変わるのかを表したものです。
左の車が筆者ですが、写真と装備情報があるだけで入札者数は3社増え、提示金額は10万円もアップしていることがわかります。
MOTAは実車を見る前に価格を提示するサービスなので、判断材料が多い方が入札も集まりやすく、金額も高くなる性質があります。

そのため、写真などはアップすることをおすすめしています
申込後の実際の流れは、本記事「MOTA車買取の利用の流れ」でご紹介しています。
売るかどうかは決めてない、値段を見てから決めたいというときに、買取店まで査定に行くのは面倒ですよね。
車の買い替え、週末に動き出すなら

筆者はMOTA車買取でディーラーよりも30万円以上高く売れました。
MOTAを使ったトラブルや詐欺被害が発生
MOTAは便利なサービスですが、上位3社しか連絡できない仕組みを利用した悪質な業者がトラブルを起こす事例が報告されています。
筆者が2025年6月にMOTAを利用した際にも、事前の査定額が一番高かった業者が当日の査定で理由もなく減額してきました。
そのときの様子とMOTAに通報した流れは「【実体験】MOTA車買取で減額トラブル発生!過去の詐欺事件の詳細と防止策」の記事で詳しくご紹介しています。
また2025年5月には、MOTA加盟業者が車を持ち逃げして買取代金が支払われないという大規模詐欺事件が発生しました。
これを受けMOTAは、買取業者から先に代金を受け取って預かり、車両の引き渡しを確認してから利用者に振り込むエスクローサービス「MOTA決済」を開始しました。
その仕組みと利用方法については「詐欺事件後にMOTAが取った再発防止策」で詳しくご紹介しています。
自衛策や万が一被害に遭ってしまったときの連絡先などもご紹介していますので、本記事と併せてご覧ください。

まとめ
- MOTA車買取を使ったらディーラー下取りより30万円以上高く売れた
- デメリットは不人気車種や地方だと入札数が少なくなること
- メリットは結果を待つだけで業者が競い合った結果を教えてくれる便利さ
- しっかり情報を入力すれば入札も増え、当日の査定で減額などもない
- 査定額に納得できなければキャンセルOKなので気軽に使えるサービス
MOTA車買取はWeb上で入札額が見られるサービスですが、実際の査定価格はそれを上回る結果になりました。
ランキング | 実際の査定価格 | Web上の入札額 | ディーラー査定額 |
1位:ビッグモーター (※現ウィーカーズ) |
55.8万円 | 35.1〜45万円 | 25万円 |
2位:ネクステージ | 48万円 | 30〜35万円 | |
圏外;地元業者 | – | 47〜59万円 |
公式サイトの情報通り、ディーラーの査定より30万円以上も高く売れました。
こうした点から、MOTA車買取であれば車が高く売れるという評判は本当であり、筆者が自らそれを証明しました。

くるまりこちゃんでは、車一括査定の中でもMOTA車買取はおすすめとご紹介しています。
これからも、実体験に基づいた価値ある情報を提供していけるよう努めてまいります。
よくある質問
MOTA車買取のデメリットは?
以下7つです。
- 45秒で査定申込みが完了するのは難しい
- 【改良済】翌日18時までは結果がわからない
- とりあえず高い価格で入札する業者がいる
- 最大20社の査定なので実際はもっと少ない
- しつこい業者だと何度も電話をかけてくる
- 表示される査定額は低めに設定されている
- 実車を見せて査定した結果が全て
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本記事ではMOTA車買取を実際に体験したブログを公開しています。
MOTA車買取は高く売れるって評判は本当?
本当です。筆者はMOTA車買取を使ってディーラーよりも30万円以上も高く愛車を売りました。
車一括査定はやめたほうがいい?
そんなことはありません。電話の数が多いというデメリットはありますが、車が高く売れるのは事実です。MOTA車買取のように、電話の数が少ない車一括査定を使うことをおすすめします。
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