中古車を購入するにあたって、よく評価の基準になるのが走行距離です。
私が実際にディーラーで営業をしていると、お客様はよく走行距離を気にされています。
特に10万キロを越えていると、お客様の反応が思わしくないことが多いのです。
そこで今回は現役ディーラーマンの私が走行距離が長くなると何が問題になってくるのか、わかりやすく解説していきます。
売るかどうかは決めてない、値段を見てから決めたいというときに、買取店まで査定に行くのは面倒ですよね。
車の買い替え、週末に動き出すなら平日中にMOTAでネット査定に出しておくのが一番賢いやり方です。
筆者はMOTA車買取でディーラーよりも30万円以上高く売れました。
10万キロを超えた車は過走行?現役ディーラーマンが解説
中古車を検討されているお客様に提案する際、”10年落ち”や”10万キロ”を越えていると難色を示す場合が多いです。
一般的に10年10万キロが車の寿命と言われていることに起因していると思います。
しかしながら、自動車を取り扱っている我々としては、一概に10年10万キロが車の寿命だとは誰も思っていません。
例えばトヨタのハイエースやランドクルーザーは、20万キロを超過しても問題なく動いている車両がいくつもあります。
また、同じ10万キロと言っても、車が使われてきた環境でも大きく変わります。
郊外の空いた道を走っているのか、都会を走っていてストップアンドゴーや渋滞の機会が多く、走行距離の割にエンジンを回している時間が長いのかでエンジンの傷み方は違いますよね。
上記のように、車の寿命は多くの要素に依存し、メーカーやモデル、メンテナンスの品質、運転条件など、様々な要因によって異なる場合があるので、走行距離の数字にこだわりすぎるのは思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。
また、近年では車両性能自体が向上しており、メンテナンスの行き届いている乗用車であれば10万キロ走行しても車検に通らないほど傷んでいることは少ないです。
参考【走行距離10万キロの中古車買ってみた】交換部品の詳細と修理費用を公開
10万キロを超えた車はどこが壊れる?
10万キロを超過するような過走行車で考えられる、故障と修理代の目安は以下の通りです。
足廻り(スタビライザー、ロアアーム)
過走行車で最も多い不具合のひとつが足廻りの故障です。
「段差を乗り越えた際にギシギシ音がする」「ハンドルがとられやすい気がする」という不具合で入庫されることが多いです。
ジムニーの車検
スタビライザーのブッシュ交換などなかなかの領域まで入ってきた。 pic.twitter.com/GuaVhoTvnA— トラック漫画のぞうむしプロ 『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』書籍 発売中☆ (@zoumushi6) May 21, 2022
原因は様々ですが、スタビライザーのブッシュがへたっていたりロアアームのボールジョイント部のガタが発生しております。
エンジン点火装置(イグニッションコイル、スパークプラグ)
エンジンシリンダ内に吸気されたガソリン混合気に電気で着火するための装置です。
スパークプラグ交換完了…
走行6万kmちょいの割にはさほど劣化してない感じ(1枚目)
ネジ山やガスケットには加減も判らずつけ過ぎたスレッドコンパウンドが付着しているので、今回は控えめに塗布(2枚目)で、作業中にエアクリーナーボックスを固定するためのツメを破壊してしまったアホが私です pic.twitter.com/k9DauCqgue
— ようかんX@YKX🍁 (@cyborg_y_eco) September 10, 2023
徐々にパフォーマンスが落ちてくるため気がつきにくいですが、交換したら加速感などの違いに驚かれるかと思います。
また、最悪の場合点火不良が発生してエンジンがうまく回らなくなり、アクセルを踏んでも全然加速されなかったり、回転数があがらない現象が発生します。
発電装置(オルタネータ)
エンジンの力を利用して発電し、バッテリーに充電するための装置です。
14.8万キロで、オルタネータ交換!
リビルト品が純正の半額で買えた😆
あと昨年大量に買ったパーツの中に埋もれてたテールランプも取り付け、点灯方式はこんな感じで👍 pic.twitter.com/uojQYH0QMv— 踏み23 (@yasufumi0924) July 30, 2023
これが故障すると単純にバッテリーに充電がされなくなるので車両がいずれ家庭で言う停電状態になります。
最初は窓の開閉ができなくなる、冷暖房が動作しなくなる等の症状ですが、最終的にはスパークプラグまで電気がいかなくなり、エンジンが停止します。
排気装置(マフラー)
エンジンで燃やされた混合気を排出するための装置です。
今日は夏休み。絶好のマフラー交換日和ですね!🚗☀
車検用純正→ロッソモデロ pic.twitter.com/Lb0ytWoOEK— Yusuke Nakaya (@s14garnet) September 4, 2023
小さな不具合としては、錆などによる劣化からマフラーに穴があく程度ですが、ディーゼル車の場合は排気浄化装置(DPF)の故障が発生します。
DPFが故障すれば車検に落ちるばかりか、最悪車両が退避走行モードとなり速度が制限されてしまいます。
上記はマツダMAZDA2のような小型車両を想定した価格のためかなり価格が抑えられていますが、トヨタハイエースなどになるとディーラー価格30~40万円ほどです。
10万キロを超えた中古車を購入するのは危険?
10万キロを超過している車両は、前オーナーの使い方によって車両状態のばらつきがかなり大きいです。
そのため、どちらかと言えば危険だと思います。
適切にエンジンオイル交換や点検・車検を受け、洗車をし、乱暴な運転をしてなければ10万キロくらいまったく問題ないのですが、全員が全員そういったメンテナンスをしているわけではないのです。
そのため、整備記録簿やメンテナンスノートなどにそのメンテナンスの記録が明記されているクルマを選ぶことが望ましいです。
あるいはディーラーの管理顧客の元所有車であれば、どんな地域を走っていたのかなど使われ方までわかります。
そういった見極めをしなくては安心して買えないことは確かだと思うので、自力で中古車をお探しになるというのであれば10万キロで足切りしてもいいのかなとは思います。
特に個人売買を検討されている場合はやめておいた方がいいと思います。
そういう意味では、少し割高ですがディーラーの認定中古車などは危険は回避できると思います。
お客様のことを何よりも考えているディーラーであれば、どんな素性の車両でも12ヶ月点検+αの整備を実施して消耗品などすべて交換、納車直後の不具合であればサービスまたは格安で面倒見てくれると思います。
10万キロを超えたら買い替え?乗り続ける?
事実として、10万キロオーバーの車両の下取価格は低いため、10万キロ突入前に買い替えた方がよいのではないかと考えることは自然だと思います。
しかし私としては、10万キロまで乗ってきたような車であれば、特に欲しい車がない限り無理に乗り換える必要はないと考えます。
まず、ディーラーで勤めていて、10万キロを境に急に故障が増えた!という車両はあまりありません。
メンテナンスを怠っていたり乱暴な運転をしている車両は10万キロに到達していなくても故障が発生します。
そのため、急に維持費が増すということはありません。
また、10万キロどころか車検が通らなくなるまで乗り続けたとしても、車検のない外国では需要があります。
買取専門業者またはそういった業者と提携しているディーラーでは下取価格がつく可能性が十分あるのです。
車は日々進化しており、自動車の寿命という点では年々伸びています。
大切に扱えば下取価格の低下を差し引いてもおつりが来ると思います。
みんなは本当に10年10万キロで買い替えているの?
私がディーラーにいて何組もお客様の買い替えを目の当たりにしていますが、10年や10万キロを理由に買い替えるお客様はほとんどいません。
ここでは実際の事例を紹介していきます。
事例1:10年以上乗るとは言っていたけれど…
このお客様は新車でコンパクトカーを購入。
人生初の新車だったので「絶対10年は乗る。走れなくなるまで乗り倒す」と意気込んで購入されました。
しかし、5年後、結婚して2人目のお子様ができたタイミングで買い替えとなりました。
このお客様を始めとして、家族が増えたことがきっかけで買い替える方はとても多いです。
事例2:10万キロ行ったけどもう少しだけ乗ろうかな・・・
このお客様は中古で走行距離5万キロのシエンタを購入。
2回目の車検時、10万キロを超過していたため買い替えを検討されていました。
しかし、車検の見積をとると大きな故障なく、問題なく乗ることができるとわかると車検をとることに。
それが幾度となく続き、ボディに穴があく26万キロまで乗り続けていました。
こういった、大きな問題が発生していないため10万キロを超えても乗り続ける方が多いです。
事例3:他のディーラーに10万キロ超えそうだから買い替えろって言われたけど
このお客様は正規ディーラーでハイブリッドカーを購入。
ディーラーの誘導に従い、ずっと定期点検を受けていました。
この車を使い続け、9万キロ後半に突入した後の正規ディーラーの定期点検にて、今まで特に問題がなかったのにハイブリッドバッテリーなどの部品に交換が必要なほどの劣化を指摘され、買い替えを勧められたとのこと。
急に問題点がいくつも挙がったため不安になり弊社に相談に来ました。
弊社点検の結果、指摘された部品には確かに多少の劣化は見られたものの交換や修理が必要なレベルではないことがわかり、それを報告すると安心してそのまま弊社で点検を受けながら16万キロ程度まで乗り続けました。
ディーラーも車を売らないと会社が成り立たないので、残念ですがノルマ未達で焦っている業者の一部は、わかりやすく区切りのいい10年や10万キロといったタイミングで買い替えを勧める傾向にあります。
事例4:トヨタだから何年でも持つ。13年は乗りたい。
このお客様は新車でセダンを購入。
リセールもつくだろうし、自動車税が1割増される13年目までは乗り回したいと意気込んでいました。
しかしながら、新車保証の切れる5年目のタイミングで車の調子を聞いたところ、飽きてしまったし自己負担で故障を直したくないとのことでそのまま別の新車セダンに乗り換えられました。
このように、故障やメンテナンス費用に懸念のあるお客様は車両保証の切れるタイミングで買い替える方が多いです。
参考【現役ディーラーマン執筆】車を買い換えるタイミングは保証が切れた時!理由と事例
軽自動車と普通車では10万キロ超えたら色々変わる?
軽自動車だからと言って10万キロを超えたら普通車よりも壊れやすいかと言われるとあまりそうは思いません。
実際最近のお客様で15年落ちで20万キロ近くまで軽自動車を乗っていた方もいらっしゃいました。
しかし、軽自動車は普通車よりもメンテナンスの行き届いていない車が多く、サビや故障が多い印象です。
これは軽自動車の使われ方に起因すると思っています。
例えばアシ車として適当に乗り回したり、運転に自信のない方や車にあまり興味のない方が選択することが多いのは普通車よりも軽自動車ではないでしょうか。
そういった使われ方をしていればどんな車でもダメージが深くなると思います。
逆に、しっかり定期点検を受けてメンテナンスしていれば、軽自動車だから壊れやすいということはありません。
実際にあった!10年10万キロ超えて故障した事例
すでにご紹介しましたが、メンテナンスを怠れば何万キロであろうと故障します。
ここでは、実際に10年10万キロのタイミングで故障してしまったお客様の事例をご紹介します。
事例1:エンジンチェックランプ点灯→エンジン載せ替え
軽自動車をちょうど10万キロ程度乗られていたお客様。
走行中にエンジンチェックランプが点灯したとして入庫しました。
原因調査の結果、エンジンオイルの交換を怠っていたことが原因でエンジン内がボロボロ。
載せ替えとなりました。
リビルトエンジンを使用し、費用は15万円ほどでした。
事例2:段差を乗り越えた時にギシギシ異音がする→ブッシュ交換
こちらも軽自動車の事例です。
15万キロ程度走っていて、段差を乗り越えたり旋回した時など車両が左右に揺れた際にギシギシ音が鳴るということで入庫。
足回りを点検した結果、スタビライザーのブッシュに硬化を確認し、交換することになりました。
ブッシュをお客様の好みのものに交換したこともあり、費用は1万円程度でした。
事例3:DPF異常→DPF洗浄
走行距離20万キロ超えのディーゼルエンジン搭載の車両の事例です。
走行中にDPFの警告灯が点灯し入庫しました。
調査の結果、DPF内のフィルタが煤で詰まっていてDPF再生を強制的に実行させても改善しなかったため、内部洗浄対応をとりました。
費用は7万円ほどでした。
ただし、通常であれば交換となるため30万円は覚悟しておいた方がいい事例になります。
クリーンディーゼル車は、一定距離を走行すると走行中にDPFの浄化(DPF再生)が行われます。
この浄化はDPFを高温にしてフィルタに詰まっている煤を燃焼させることなのですが、1度あたりの走行距離が短かったり短時間であったりして、DPF再生中にエンジンを切ることの多い車両が特に陥りやすい不具合となっております。
事例4:バッテリー警告灯点灯→オルタネータ交換
12万キロのコンパクトカーのお客様の事例です。
急にバッテリーマークの警告灯が点灯したとのことで入庫されました。
調査の結果オルターネーターの故障を確認し、交換となりました。
費用は6万円ほどとなりました。
どれにも共通していることですが、メンテナンスをしっかりしていないとこうした故障が起きてしまいます。
10万キロ超えた車は高く売れないって本当?
これは本当です。理由は前述の通り車両によって故障リスクのばらつきがかなり大きいため、販売前の整備にどれだけ費用がかかるのかわからないからです。
ディーラーや買取業者は、買い取った車を点検整備してから再販売します。
10万キロを超えた車は、メンテナンスをしっかりしていた車かそうでないかで、故障のリスクが大きく異なります。
しかしコレばかりは査定では分からないため、買い取ったあとに内部がボロボロだったことに気づくケースもあるのです。
こうしたリスクを避けるため、ディーラーや買取店は10万キロを超えた車は積極的に買い取りません。
そのため高く売れないと言われています
事実、同じ年式の同じ車種でも、走行距離が10万キロを超えるだけで中古販売価格がグッと低くなります。
※画像:カーセンサーより
車検のない外国に需要のある車種であればその限りではありませんが、10万キロまで乗っていたのであれば引き続き乗り続けていた方が得だと思います。
こうした事情があるため、個人的には乗り続けることをオススメします。
それでも高く売りたい場合
同じディーラーや販売店でずっとメンテナンスを受けていれば、点検記録簿が発行されます。
こうした書類を全て残しておき、「これだけメンテナンスをしてきた!」とアピールすれば多少は高く売れます。
あとは、ディーラーの下取りではなく買取業者に売却するのも一つの方法です。
ディーラーの下取りは、年間走行距離を8,000キロを標準として査定をします。
そのため走行距離が多い車はマイナス査定になるため、10万キロを超えているケースでは高価買取は望めないでしょう。
それは車買取業者でも同じことですが、複数の業者を競わせることで状況は変わります。
当サイト編集部員の車も10万キロ目前で売却したのですが、ディーラーの査定では25万円という結果でした。
やはり10万キロが近いということで、車はキレイでも価格は出せないと言われてしまいました。
そこでMOTA車買取を使い複数の買取業者を競わせたところ、最終的には55万円で売却できました。
ディーラーで25万円と言われた車が55万円まで上がったので、走行距離が10万キロを超えた車は車一括査定で売却することをおすすめします。
車一括査定とは
車一括査定は、一度の申し込みで複数の買取業者に査定依頼ができる便利なサービスです。
中古車にはハッキリした値段がないので、1社の査定だと「もっと高く売れた可能性」を潰してしまうのです。
最低でも3社の査定は受けるべきだよ
車一括査定を使えば業者同士が勝手に競い合うため、面倒な交渉ナシで車が高く売れるのです。
自分で買取業者を回ると、時間もかかるし交渉も面倒、、
車一括査定なら1時間あれば査定が終わるでしょう!
車一括査定のおすすめは「MOTA車買取」
画像:MOTA車買取より
数ある車一括査定の中でもオススメは、MOTA車買取です。
MOTA車買取は一括査定にありがちな電話ラッシュがないので、自分のペースでじっくり考えることができます。
画像:MOTA車買取より
電話ラッシュが少ない理由は、買取業者による入札制度を設けているから。
利用者はMOTA車買取に売りたい車の情報を入力して、各社の査定結果が出るのを待つだけ。
最短で当日の18時には、Web上で査定結果を確認することができます。(00:00~14:59に申し込みの場合。15:00~23:59に申し込みの場合は翌日12時)
入札の結果、査定価格が高かった上位3社からしか電話がこないので、安い業者とやり取りする必要がありません。
もちろん、全国834社の中から最大20社が競い合うから、他の車一括査定のように高値が期待できます。
「とにかく社数重視!たくさんの中から比較したい」という方は、全国1,000社以上の中から最大30社が競い合うカーセンサーもおすすめです。
筆者は実際にMOTA車買取を利用し、ディーラーの査定価格より30万円以上も高く車を売ることに成功しました。
新車の値引きが少ない中、少しでも車が高く売れればそれだけお得に車を買い替えることができます。
このサイトは実際に使ってみたサービスを中心におすすめしているので、気になる方は是非一度MOTA車買取公式サイトをご覧ください。
筆者がMOTA車買取を利用した記事はここから読めるよ
車を大事に10万キロ以上乗り続ける方法
大きなトラブルなく車を10万キロ以上乗り続けるためには扱い方が本当に大切です。
ここでは車をどのように扱えば車が長持ちするのか紹介していきます。
方法1:オイル交換はこまめに行う
エンジンオイルはエンジン内全体に行き渡り、エンジンの冷却・潤滑・浄化を担う重要な消耗品です。
エンジンの汚れをエンジンオイルで掃除しつつ、ピストンの動きを滑らかにしたり冷却も同時に行うわけで、汚れた状態だとそのパフォーマンスが落ちてエンジンがダメージを負います。
最悪の場合、エンジンオイルが消耗し冷却しきれなくなりエンジンが焼き付いて動かなくなってしまうことも。
そのためエンジンオイル交換はさぼらず実施するようにしましょう。
おすすめの頻度は5千キロ目途です。
どんなに実施が遅れても、1万キロは超えないように交換を実施してください。
ちなみに私は自分のクルマは3千キロに1度交換しています。
今はもう良い状態で手に入れることが難しい仕様の車なので、少しでも長持ちしてほしくて気を配っています。
方法2:洗車をこまめに行う/洗車の際に足回りにも水をかける
10万キロも走るとなると、警戒しなくてはいけないのがボディや足回りのサビ・劣化です。
もちろん美的にも洗車をして全体的に綺麗にしておきたいものですが、私が特に気を付けてほしいと思っているのがタイヤハウス周りと足回り(車の下)です。
足回りやタイヤハウス周りは、道路の汚れが一番付着するエリアです。
汚れが付着したままだとサビやブッシュの劣化に繋がります。
年数の経った自動車だと、タイヤハウス周りのボディがさびている車が散見されますが、あれはタイヤハウス周りのボディは合わせ板になっていて、その間に汚れが入り込んでしまうと劣化が急速に進むために発生します。
洗車と言えば普通は塗装面を綺麗にして見た目を良くする方向に目が行きますが、タイヤハウスやその周辺、そして足回りにも注目して洗車してもらうと劣化の進行を抑えることができます。
他にも、足回りを防錆塗装することで同様の効果を期待できます。
方法3:急発進・急ブレーキ・急旋回をしない
乱暴な運転をしないことは何よりも大切です。
乱暴な運転はパワートレインや足回りすべてに悪影響を及ぼし、劣化を促進します。
何より、どれだけ綺麗にしていたり、高級車だったとしても、運転が乱暴だとそれだけで台無しでかっこ悪いです。
一般道はサーキットじゃないので安全運転を心がけていただければ、追随して車にも優しく長持ちします。
方法4:定期点検を受ける
車検以外でも、12ヶ月点検などの定期点検を受けることも大切です。
車の不具合も虫歯みたいなもので、劣化の初期段階で処置すれば小さい部品の修理や清掃で済みます。
しかし、1つの部品が故障したまま乗り続けていると連鎖的に関連部品もダメージを負って被害が拡大します。
関連部品をごっそり交換しなくてはいけなくなったり、乗り換える羽目になったり、被害額も数十万単位になってしまいます。
そうなる前に定期点検を受けて、被害を最小限に食い止めましょう。
売るかどうかは決めてない、値段を見てから決めたいというときに、買取店まで査定に行くのは面倒ですよね。
車の買い替え、週末に動き出すなら平日中にMOTAでネット査定に出しておくのが一番賢いやり方です。
筆者はMOTA車買取でディーラーよりも30万円以上高く売れました。
まずはネットを使って車を選べば、全メーカー・全車種から自分にピッタリの1台が見つかります。
まとめ
今回は10万キロを超えた中古車についてそのリスクや長く乗るためのポイントを解説いたしました。
- メンテナンスが行き届いていれば、10万キロ以上問題なく乗り続けられる
- 10万キロの車はメンテナンス状態にばらつきがあり、個人売買での購入は危険
- 10万キロ以上の車を購入するのであれば整備してくれるディーラーがおすすめ
- 実際、10年や10万キロ到達をきっかけとして買い替える人は少ない
- メンテナンスを怠ると大きな修理費用がかかるため注意
よくある質問
車は10万キロ超えると壊れる?
急に壊れ始めるようなことはありません。私がディーラーに勤めていて、10万キロを境に急に故障が増えた!という車両はあまりありません。メンテナンスを怠っていたり乱暴な運転をしている車両は10万キロに到達していなくても故障が発生します。そのため、急に維持費が増すということはありません。
10万キロの中古車、買っても問題ない?
個人売買は危険なのでやめましょう。10万キロを超過している車両は、前オーナーの使い方によって車両状態のばらつきがかなり大きいです。どちらかと言えば危険だと思います。適切にエンジンオイル交換や点検・車検を受け、洗車をし、乱暴な運転をしてなければ10万キロくらいまったく問題ないのですが、全員が全員そういったメンテナンスをしているわけではないため、現状販売が主の個人売買レベルでは避けたほうがいいと思います。個人売買で車を買ったレポートはコチラ
10万キロ超えたら買い替えたほうがいい?
乗り続けた方がいいです。10万キロまで走り続けると下取価格は確かに低下しますが、10万キロどころか車検が通らなくなるまで乗り続けたとしても、車検のない外国では需要があるため買取専門業者またはそういった業者と提携しているディーラーでは下取価格がつく可能性が十分ありますし、10万キロになるまで乗り続けていられているのであればその後も大きな問題なく乗り続けられる可能性が高いです。
10万キロ超えた車はメンテナンス費用いくらくらいかかる?
10万円前後でしょう。10万キロまで走ると、その距離が目安の消耗品の交換時期になります。主にタイミングベルトとオルタネータで、合計すると安くて10万円ほどになります。編集部員の車の修理代金はコチラで紹介しています
コメント