ビークロスって車をご存知ですか?
僕は25年ほど前にビークロスに出会い、そこからずっと憧れていました。
その時は小学生で当然免許もなかったのですが、大人になってからずっと憧れていたビークロスを購入しました。
ネットニュースにもなったりしたので、もしかしたらそれで知った人もいるかもしれませんね。
この記事は、昔ブログで公開していたものを転載したものです。
ビークロスという車に興味を持ってくれたら、是非読んでみてください。
いすゞ「ビークロス」という車
いすゞと言えば日本を代表するトラックメーカーですが、実は2002年まで乗用車を生産していました。
その歴史の中には数々の名車があり、有名なもので言えば、通称『ベレG』と呼ばれていた「ベレット」、ジウジアーロデザインの「117クーペ」「ピアッツァ」、『街の遊撃手』のCMで一躍有名になった「ジェミニ」などがあります。
特に117クーペは有名で、一部モデルはハンドメイドで生産されていたという逸話も。
当時のテレビCMでは「いすゞは無個性な車はつくらない」というキャッチフレーズを掲げ、強烈な個性ある車造りをしてきたことがわかります。
話は逸れましたが、そんな会社が産み落とした異端児とも言える車が、今回紹介する「ビークロス」なのです。
このビークロスという車は、特筆すべき点は「デザイン」の一点に集約されると言っても過言ではありません。
数々の逸話もあるこの車、カンタンに紹介していきます。
ビークロスの基本情報
- 1997〜1999年に販売されていた車
- 車名は「Vehicle Vision Cross」を組み合わせた造語
- 国内では約1,700台が販売された
- 排気量は3.2L(6VD1エンジン搭載)
- ボディサイズは全長4,130×全幅1,790×全高1,710
- 1グレードのガソリンエンジンモデルのみの販売
ざっくり紹介すると、ビークロスは上記の特徴を持つ車です。詳しく知りたい方はWikipediaの情報が参考になるので、ぜひご覧ください。
この記事では、ビークロスが持つ逸話をいくつか紹介します。
僕が個人的に面白いと思ったのは以下の4つです。
1.時代を先取りしすぎたデザイン
まず、何を差し置いてもこれが一番ではないかと。
ビークロスの特徴と言えばショーモデルをそのまま市販化してしまったかのような個性的なデザイン。
1997年の発売当時から、20年は時代を先取りしていると言われていたとか。
かつていすゞの公式サイトで公開されていたビークロスのコンセプトカーがこちらです。
プロトタイプの発表は1993年なので、今からなんと30年前…!
そんな昔に現代でも通用しそうなデザインを発表するって、社内に未来人がいたんじゃないかって思ってしまうレベル。
この当時のベースはいすゞの小型乗用車「ジェミニ」でした。
そのため搭載エンジンは「1.6Lエンジン+スーパーチャージャー」という、これも現代で通用しそうなパワートレインを採用していました。
生産設備や諸般の事情で、結果的にビッグホーンがベースとなってしまいましたが、コンセプトカーのデザインはしっかり再現されています。
2.当初の車名は「ヴィークロス」だった
ビークロスは車名を英語で表記すると「VehiCROSS」となります。
Vから始まるので、多くの人が「ヴィークロスでは?」と思うはず。
まさにその通りで、コンセプトカーは「ヴィークロス」という車名でした。
しかし、当時の担当者が認可を取る書類に「ビークロス」と書いてしまったため、そのままビークロスが車名になったと言われています。
まぁ個人的にはどっちでもいいかなって感じです。
3.コンセプトカーのデザインを再現するためにセミハンドメイドで生産
ビークロスのデザインで最も特徴的なのが、下半分を覆う無塗装の樹脂です。
これのおかげで傷ついてもカンタンに交換ができるって考えだったのかもしれませんが、今では多くのビークロスオーナーの方が替えのパーツがなくて恐恐していますw
ビークロスのデザインで非常に重要となる樹脂バンパーですが、ボディの鉄と樹脂を組み合わせるのは非常に大変だったようです。
そこで、かつて117クーペを生産していた熟練工の方々が再集結し、セミハンドメイドでビークロスを仕上げたそうです。
そのため、溶接跡が量産車と違うという特徴があります。
例えば僕のビークロスの運転席側のピラー部分ですが、スポット溶接の間隔がまばらです。
普通は左右で同じ数のスポット溶接を打つのですが、ビークロスは人の手で溶接をしているためこのようなことが起きます。
機械でスポット溶接を打つ量産車ではあり得ないことであり、これを理解していない査定員が「修復歴あり」と誤判定してしまうそうです。
僕は「修復なし」を証明してもらうために約2ヶ月かかりました。
それぐらい判定が難しい車ということですね。
そしてこれはフロントバンパーの写真ですが、このようにチリが合っていません。
しかしぶつけたとかそういうことではなく、違う素材を無理に組み合わせたことによる弊害です。
もちろん、新車販売時から25年も経過している車なので、経年による劣化である可能性は否めません。
このようにいろいろな苦労の痕跡が見え、非常に手間がかかった外装であるということがわかりますね。
ちなみに、僕のビークロスのボディカラーである「サンバーストオレンジマイカ」は「プレミアムプロディースカラー25」というもので、全25色のボディカラーが設定されていた中の1色です。
ビークロスに似合うカラーが選ばれているというのは当然ですが、中にはかつてのいすゞの名車に設定されたいたボディカラーが復刻されているものもありました。
サンバーストオレンジマイカは、同社の「ミュー」に設定されていたものです。
ちなみにこのボディカラーは手吹き塗装だったようです。
ビークロスって25色あんねん pic.twitter.com/Rmo3OIVneM
— たきシー⍤⃝ (@foooooooooochan) March 4, 2023
4.価格を抑えるために他社からの流用パーツを多数採用
少量生産、セミハンドメイドとなればさぞかし新車販売価格が高かっただろうと思います。
しかしビークロスの新車販売価格は295万円。
当時販売されていた「ビッグホーン」と大差なかったのです。
もちろんベースをビッグホーンにしていることでコストを下げているのが大きな理由ですが、その他にも低価格を実現している理由があります。
それが「他社からの純正パーツ流用」なのです。
同社内の車で部品を流用することは珍しくありませんが、ビークロスは他社のパーツをいたるところに採用。
それによってコストを極限まで削ったのです。
Wikipediaに詳しく載っていますが、この記事では実車の写真も交えて詳しく紹介します。
ヘッドライトのシールドビームはオートザム・キャロルの流用
このヘッドライト内のシールドビーム部分(丸いところ)これは「オートザム・キャロル」の部品を流用しています。
※画像出典:マツダ公式サイトより
どことなく似ていますよね。
ちなみに海外向けのビークロスはマルチリフレクターヘッドランプが採用されているので、この部品流用は国内向けのモデルのみとなります。
フロントターンレンズはダイハツ・オプティの流用
このフロントターンレンズと呼ばれる部分は、「ダイハツ・オプティ」のものを利用しています。
サイドターンレンズはユーノス・ロードスターの流用
確かにNAロードスターに同じレンズが付いていたような…。
ポジションレンズは日産・パオの流用
ポジションレンズは日産のパイクカー「パオ」の部品が流用されています。
パイクカーから部品を持ってくるとはすごい執念を感じますねw
ちなみにこの部品はフォグランプに間違えられることが多いのですが、ポジションランプです。
車検に出して検査員にも間違えられます。
ビークロスのヘッドライトにある緑ランプは違反!って人が定期的に現れるけど、ビークロスのポジションランプはウィンカー上の丸いやつで、そっちは白球入ってる
ヘッドライトの緑ランプは純正で、当時のカタログもそうなってる
この機会に「そういう車なんだ」ってことを覚えてくれると嬉しいです🙏 pic.twitter.com/TjEuaSyJZB— たきシー⍤⃝ (@foooooooooochan) February 26, 2023
ハイマウントストップランプはユーノス・100の流用
ハイマウントストップランプはかつてマツダが販売していた「ユーノス・100」の部品が使われています。
このように、ビークロスには数々の他社部品が使われています。
非常に前置きが長くなりましたが、20年以上前に発売されたビークロスが、いかにヤバそうな車であるのかがわかってもらえたことでしょう。
そんなビークロスですが、攻めすぎたデザインと3ドアという使い勝手の悪さから、当然世間の評判は厳しいものに。
1999年、「175リミテッドエディション」という175台の限定車をもって、販売を終了しました。
今回僕が手に入れたのは、この175リミテッドエディション。
ノーマルグレードと何が違うのか、どんな特徴があるのか早速紹介したいと思います。
めちゃくちゃ探して買えた1台
ビークロスは発売当初から1グレード展開でした。
いすゞにありがちなイルムシャーやハンドリングバイロータスといったグレードはなく、ベースグレードオンリーの販売。
しかし最後に、初の他グレードであり限定車である「175リミテッドエディション」を発売。
開発コードにちなんで175台だけが限定販売されたのですが、なにしろビークロスのボディカラーは全25色。
理想のボディカラーを手に入れるのは至難の業です。
さらに国内での人気のなさとは裏腹に、ビークロスはロシアで大人気。
ロシアでは販売されていない車だったにも関わらず、ビークロスの現存数はロシアの方が多いと言われています。
つまり、それだけロシアに輸出されてしまっているということですね。
僕はどうしても175リミテッドエディションがほしかった上に、希望するボディカラーはイエローかオレンジ。
探すのは困難を極めました。
一旦あきらめかけた
僕がビークロスを買うまでにどれだけ苦労したかと言うと、以下6つの問題があったからです。
- (購入時)20年前に175台しか生産されてない
- ボディカラーが20色以上あるから希望の色がない
- ほとんどロシアに輸出されている
- そもそも球数が少ない
- 20年以上前の車だから状態が悪い個体が多い
- 部品やメンテナンスに問題がある
もう購入は絶望的とも思えるこの車ですが、僕は免許を取得してから10年以上探し回っていました。
理想の個体があっても高かったり、すぐ売れてしまったり、もうずっと買えないのではないかと諦めかけていました。
さらに部品の供給など心配事も増え、月日が経過すればするほど環境は悪くなっていきます。
しかしその時出会ったのがビッグホーンです。
ビッグホーンを維持していく中で、いすゞは古い車であっても部品の供給をしてくれることを知り、「あっこれビークロスもいけるんじゃ」と思ったのです。
周囲のビッグホーンオーナーの助けもあり、ビークロスの維持に一筋の光が差してきた頃、ちょうど理想の個体が現れました。
それで、高かったけど勢いで購入したのです。
次章で、ビークロスの175リミテッドは通常グレードと何が違うのかをカンタンに紹介していきます。
量販グレードとの違い
前述の通り、ビークロスには「175リミテッドエディション」という限定車がありました。
ビークロスの販売が終了する前に175台だけ発売された車です。
約1,700台販売されたうち、175台は限定車ということ。1/10の確率ですね。
そんな限定モデルのビークロスは量産グレードと以下の5つが異なります。
- 内装のカラーが違う
- フロントグリルが違う
- ホイールがポリッシュ仕上げ
- デカールが立体になっている
- シリアルナンバーが付いている
かなり多くの箇所に手が加えられており、気合が入っているなと感じる内容。
具体的にどう違うのか写真付きで紹介していきます。
1.内装のカラーが違う
ビークロスは純正でレカロシートが付いているのですが、175リミテッドはそれが赤黒の本革仕様に変更されています。
ノーマルグレードは一般的な模様のシートなのですが、シックな色合いに変更。
175リミテッドエディションも同じくレカロシートが装着されているので、単純に素材が本革になったというだけ。
後部座席も赤黒に変更されていますが、こちらの素材は残念ながらビニール。コストカットはここでも発揮されています。
とはいえ、175リミテッドはドアの内張りや内装まで赤黒で統一。
ノーマルグレードはグレーの内装色なのですが、全て赤黒に変更されています。
このおかげで見る人が見ればひと目で限定車とわかるようになっているのがポイントです。
スペアタイヤを収納するところの内張りまで赤黒に変更されています。
この4つのクリップを外すとスペアタイヤが出てくる仕様。
ちなみにスペアタイヤのホイールは鍛造らしいです。
クリップが赤いのは限定車だけのようです。
右下のクリップは前のオーナーが割ってしまったらしく、この記事を書いている現在修理中です。
【追記】
修理せずともいすゞに部品を発注したら新品が買えました。すごい
2.フロントグリルが違う
上記の画像の赤枠で囲ってある部分、175リミテッドはこれがメタル調になっています。具体的には「ISUZU」の両サイドの部分ですね。
ここがノーマルグレードは黒一色なのですが、メタル調のパーツが装着されています。
オーナーの間ではこのパーツのことを「牙」なんて呼んでいます。
3.ホイールがポリッシュ仕上げ
国内販売されたビークロスは基本的に全て16インチのアルミホイールが装着されています。
175リミテッドエディションはこの16インチホイールがポリッシュ仕上げになっているという違いがあります。
ホイール自体のデザインも若干変更されており、後期のビッグホーンと共通のデザインになっています。
このアルミはビッグホーンのオプション品としても選択できたそうです。
4.デカールが立体になっている
ビークロスにはボディ両サイドに「VehiCROSS」という英語表記のデカールが装着されています。
ノーマルグレードはこれが普通のステッカーなのですが、リミテッドエディションはこれが立体になっています。
メッキ調になっているため、普通のデカールよりも高級感があります。
リアには「ISUZU」というデカールが貼り付けられており、こちらも立体になっています。これもメッキ調になっているので非常に高級感があります。
限定車はこの3つのデカールが立体になっているのですが、2019年1月現在、これらの新品部品は廃盤となっているようです。
これから購入したいと思っている人は注意しましょう。
5.シリアルナンバーが付いている
これがある意味一番限定車らしい装備ではないでしょうか。
175台の限定車であることを証明するため、ATシフトレバーのところにシリアルナンバーが刻まれています。
「175 LIMITED EDITION」と書いてあり、上部には「041/175」のように、あなたの車は何台目という刻印がされています。
うちのビークロスは41番でした。
新車で購入した人には、同じプレートのキーホルダーがプレゼントされたそうです。
残念ながら僕のビークロスには付いてきませんでした。
恐らく歴代オーナーの誰かが記念に取っておいているのでしょう。前のオーナーさんが見ていたら是非連絡ください。
これがノーマルグレードと限定車の5つの違いです。
かなり特別感のある車ということが分かってもらえたかと思います。
次章では、実際に僕がビークロスを購入して半年乗ってみた感想を紹介していきます。
ビークロスに乗ってみた感想
僕はビークロスが発売された20年前からこの車に片思いしていました。
当然それが手に入ったとなれば興奮します。
しかし購入からこのブログを書くまでに5ヶ月が経過しています。
その間にだいぶ冷静になったので、ここでビークロスを俯瞰的に見た感想を紹介したいと思います。
まず、僕がビークロスに対して抱いた想いを箇条書きにするとこんな感じです。
- 燃費は4〜5km/l
- 低速のトルクが弱い
- 給油口とトランクが鍵でしか開かない
- シートポジションが微妙
- 足回りが固い
- 視界は思ったほど悪くない
- やっぱりデザインが最高
これらについて僕の主観で説明していこうと思います。
1.燃費は4〜5km/l
ビークロスの燃費に関して言えば、ベースがショートボディのビッグホーンなので当たり前の結果です。
当然現代の車に匹敵するほどの燃費ではありません。
ストップアンドゴーが多い都内での街乗りは4〜5km/lほどで、高速で8〜9km/lくらいかなといったところ。
同時所有しているロングボディのビッグホーンよりは多少いいかなという感じです。
これは単純にボディがショートだからですね。
2.低速のトルクが全くない
ビークロスに搭載されているエンジンは3.2Lの6VD1というV6エンジン。
ビッグホーンの前期モデルに搭載されていたものを改良しています。
とはいえこのエンジン、低速のトルクが弱いような気がします。
走り出しは音の割に全く進みません。
同時所有していた「6VE1エンジン」を搭載したビッグホーンでは感じられないので、おそらくエンジンの仕様が違うのでしょう。
そして絶望的なのがトランスミッションとの相性の悪さ。
低速で思ったような加速が得られないからとアクセルを踏み込むと、途端にキックダウンして暴力的な加速をします。
トランスミッションはGM製で、これの評判があまり良くありません。
ビークロスはショートホイールベースということもあり、TODをオフにしているとうっかりスピンしてしまいます(過去に1度やりました)。
この辺は本当に昔の車という感じで、中身は旧車なんだということを実感させられます。
しかし、個人的にはそれも気に入っているポイントだったりします。
高速道路でのフィーリングは悪くない
と、ここまでめちゃくちゃ悪く書きましたが、このエンジンは高速道路でのフィーリングは悪くありません。
高回転まで吹け上げるので、高速道路での追い越しや合流の加速のときには非常に気持ちよく進みます。
車体の割に大排気量のエンジンを搭載しているため、首都高では走り屋の車ともいい勝負をしてくれます。
あくまで法定速度内での話ですが。
3.給油口とトランクが鍵でしか開かない
これも分かりきっていたことですが、給油口とトランクのドアは鍵でしか開きません。
フルサービスのガソリンスタンドに行った際にはスタッフに鍵を渡して開けてもらうことになります。
エンジンをかけたままトランクのドアを開けたい場合はもう1本鍵が必要。使い勝手は悪いですが、これに関しては慣れます。
けど、注意したいのがトランク開閉用のカギを用意しておく時。
僕は一度やってしまったのですが、カギを挿したまま走行してしまいました。
短距離だったためカギは無事でしたが、落とさないように注意しましょう。w
4.シートポジションが微妙
オンロードでの走行を見越して開発していた車のようですが、ビッグホーンをベースにしているためシートポジションが悪いです。
これはフレームの関係上床が高いことが原因みたいです。
床が高いけど着座位置を低くしようとしているため、足を伸ばして座る格好になります。
その割にはハンドルの位置が上下にしか調整できないため、ドライビングポジションを決めるのに苦戦します。
5.足回りが固い
これはドライブフィーリングに関することですが、サスペンションの設定が固く、運転中にバンバン跳ねます。
同乗者からの評判は悪く、特に後席からは不評の嵐です。
「車内でスマホをいじっていると衝撃で飛ぶ」「跳ねた衝撃で頭をぶつける」など、さんざんです。
僕はエアコンの吹出口にスマホホルダーを付けていますが、ナビの最中に衝撃でスマホがどこかへ飛んでいきます。
ビッグホーンの足回りがまるごと移植可能ということなので、気になる人はハンドリングバイロータスの足回りを入れるのもいいかもしれませんね。
僕はタンク別体式のサスペンションはビークロスの特徴だと思っているので、あえて純正のまま乗っています。
6.視界は思ったほど悪くない
肝心な視界ですが、思っていたほど悪くありません。
前方は運転席からボンネットの端まで見渡せるので、細い道での右左折も問題なし。
車線変更や合流時も横の窓ガラスが若干広めなので視界を遮ることもありません。
後方視界に関してはお察しです。
これは買う前からわかっていたことなので覚悟の上です。
後続車が確認できないので、サイドミラーを使って後ろの車を見るクセを付けたほうが良さそう。
後方視界が悪くて助かる点は、後続車がパッシングしてきても気づかない所。
煽り運転に腹を立てることがなくなりました。
7.やっぱりデザインが最高
結局ですが、ビークロスはデザインが最高。それだけで十分です。
燃費とか使い勝手とか語るような車じゃないってことがハッキリ分かりました。
信号待ちで窓ガラスに写ったビークロスを見るだけで幸せだし、駐車場に停まっている姿は意味もなく写真を撮りたくなります。
そんな車ってなかなかないし、人生の中でそう思える車に巡り会えただけで幸せを感じます。
大げさかもしれないけど、所有欲ってすべてを盲目にさせる力があると思います。
まとめ
というわけで、前半は真面目に、後半は主観でビークロスを紹介しました。
結論は「最高」の一言。
税金は高いし外装パーツは廃盤になってるし、古い車だけあって維持するのは楽ではありません。
増税のせいで自動車税も年間66,700円もするし…。
でも20年前に一目惚れした車が駐車場に停まっているという多幸感はハンパないです。
世間では不遇の名車として、その希少さも相まってあらゆる場所で囃し立てられています。
けど僕としては、そうした背景のエモさを買ってビークロスを高く評価するんじゃなくて、車自体が持っている魅力を純粋に評価してほしいなって思います。
もちろん興味を持ってくれることはオーナーとしても嬉しいので、この記事を読んでちょっとでもビークロスが持ってる魅力を知ってもらえれば嬉しいです。
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